「うちのカメラ、隣の庭まで映ってるかも…」
——設置したあとに気づいて、ヒヤッとした経験はありませんか?
実は、防犯カメラの“向き”や“録画範囲”を誤ると、プライバシー侵害やトラブルの原因になることがあります。
この記事では、実際にあった近隣トラブルの例をもとに、
家庭での防犯カメラ設置でやってはいけないNG行為と、法律・マナーの正しい対処法をわかりやすく解説します。
📌 結論:防犯カメラは「目的と範囲を明確に」「プライバシーに配慮して」設置するのが基本!
実際にあった防犯カメラ設置トラブル
ある戸建ての例。
玄関上に設置したカメラの映像が、偶然隣家の敷地と窓を一部映していました。
防犯目的で設置したものの、「プライバシー侵害では?」と指摘され、
最終的には自治体の生活相談センターを通じて向きの調整と録画停止を求められる事態に。
📌 ポイント:
防犯カメラは“目的が正しくても映る範囲が不適切”だとトラブルになる。
「どこを守るためのカメラなのか」を明確にし、映像範囲を限定することが重要です。
NG例①:隣家や道路を映してしまう
❌ よくあるパターン

- 隣の家の玄関・窓・庭がフレームに入っている
- 道路や通行人が常に映っている
- 庭の高い位置から道路方向に斜め下へ向けたカメラ
✅ 正しい対処法
- 自宅敷地内に映像範囲を制限する
- マスキング機能(プライバシーマスク)を設定する
- フェンスや植栽を利用して、画角を自然に遮る
📌 補足:
自治体や警察の防犯指導でも「隣家の敷地や道路を常時撮影しない」よう注意喚起されています。
NG例②:録画データの取り扱いミス
❌ よくあるパターン
- 家族以外が映った映像をそのまま保管
- クラウド保存でアクセス権限が共有状態
- スマホアプリ経由で映像リンクを誤送信
✅ 正しい対処法
- 不要な映像は一定期間で削除(1〜2週間が目安)
- クラウド保存時はパスワード設定&二段階認証
- アプリの共有設定は「自分のみ」を選択
📌 注意:
個人情報保護法では、個人が特定できる映像データは「個人情報」と見なされます。
管理・保存にも慎重な取り扱いが求められます。
NG例③:無断で他人を撮影・公開
❌ よくあるパターン

- SNSや動画サイトに不審者映像をそのまま投稿
- 近隣トラブルの証拠映像をネット公開してしまう
- 防犯目的以外(監視・嫌がらせ)で設置
✅ 正しい対処法
- 映像を公開する場合は個人が特定されないよう加工
- 犯罪被害などで必要な場合は警察に提出
- 防犯目的以外の利用は禁止
📌 補足:
SNS投稿によって、名誉毀損やプライバシー侵害に発展するケースがあります。
「防犯目的」として得た映像は、原則他人に見せない/公開しないのが鉄則です。
法律・ガイドラインで定められている注意点
| 根拠 | 内容 | 施行機関 |
|---|---|---|
| 個人情報保護法 | 映像で個人が識別できる場合、個人情報として扱う | 個人情報保護委員会 |
| 軽犯罪法 | 他人の私生活をのぞき見する行為は処罰対象 | 警察庁 |
| 各自治体の指導要綱 | 防犯目的を逸脱しない設置・撮影範囲の制限 | 都道府県・市区町村 |
📌 一般家庭の場合でも、「個人利用の範囲を超える管理・公開」は法的リスクになります。
トラブルを防ぐための設置マナー

- 設置目的を明確にする:「不審者対策」など、意図を家族で共有
- 設置位置の確認:隣家・道路が映らない角度をチェック
- 掲示を行う:必要に応じて「防犯カメラ作動中」ステッカーを掲示
- プライバシーマスク:市販カメラならほぼ搭載済み、設定必須
- 設置前に確認する:管理規約・自治体ガイドライン・共有スペースの扱い
設置前チェックリスト
- カメラの目的は「防犯」か?(監視や証拠収集目的はNG)
- 撮影範囲に他人の敷地・道路が含まれていない?
- 映像保存は必要最低限の期間?
- 映像をSNSなどで共有していない?
- プライバシーマスク機能を設定済み?
- 家族・近隣に設置を周知している?
まとめ:防犯カメラは“守るために”正しく設置しよう
✅ 防犯カメラは「どこを守るか」を明確に
✅ 隣家・道路を映さない配置と角度が基本
✅ プライバシー配慮・データ管理を徹底
✅ 映像の公開・共有は控え、必要時は警察へ
防犯カメラは、安心を守るためのツールです。
設置者の意識ひとつで、「守るカメラ」にも「揉めるカメラ」にもなります。
トラブルを未然に防ぎ、信頼される設置を心がけましょう。

